ネタばれがあるかも知れませんので、読了後目を通して下さい。
群雛のあざとい、いやアイドル神楽坂らせん(社長)さんの『マトリショカ』を読ませていただきました。
編集長鷹野さんが迷うことなく「このペアだ!」と選択された平乃さんの『パレード』とこちらの『マトリショカ』。どちらも仮想空間を舞台とし、ラストへの展開が似ている作品。面白い1冊に仕上がっています。
さあ、ネット上では何度もやりとりさせていただいているらせん(社長)さんですが、どの作品も読み手に読了後元気を与えるという才能をお持ちで羨ましい限りです。ご本人もあとがきでおっしゃている通り、エコ精神旺盛な作品のため、少しずつ変化がありつつも、私もたぶん今回で4回目の読了です。はい、スルメです。えっ、作品の感想になっていないって?
登場人物は、わずか二人(?)。何が現実で、何が虚構で、先の平乃さんの作品のごとく、読み終わった後に、思わず存在を自問したくなる。
キャッキャウフフもいいけど、近未来系、サイバー系は知識が豊富なので、勢いで書くと矛盾が生じてしまうような内容も、その知識を武器に、いとも簡単にオチまでスムーズに運ぶ筆技。あと、この作品もそうだが、らせん(社長)さんの作品は、ルビの使い方が上手なのですよね。そのルビという技のため、近未来感がさらにアップする、カッコいいんだよねぇ。うまいなぁ、といつも感心させられます。
とにかくこの先間違いなく羽ばたいていくであろうらせん(社長)さんの株は、いや作品は買いです!
以下のできごとは、作品とは一切関係ありません。
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