ネタばれもありますので、本書をお読みになってから、目を通して下さいね。
以前、読ませていただいた本書を、このウェブマガに載せるとために再読させていただきました。
タイトルだけ見ると、難しい歴史書かな? なんて思ったのですが、まあ、しっかりSF!!
作者の米田淳一さん、この方、もう知識量がハンパなく豊富!
『月刊群雛』でも、大活躍で
インディーズ作家の牽引役をしているような方ですね。
歴史とSFの融合作っていうのは、いろいろ拝見しますが、生半可の勢いで書いてしまうと、作者さんの自己満足で終わってしまうものが多いのですが、こちらはホントにしっかり研究されて書かれており、平安の時代背景の描写など、日本史の教科書より深いんじゃない?っていうぐらい、しっかり書かれているんですよね。これは、タイムトラベル的SFを齧ろうかなっていう若い作家志望の方は、お手本になりますね。
また未来の描写もしっかりしていて、過去と未来の関係を矛盾なくひも解いていく推理小説のような展開。上手いんだよね。
ストーリーにおいても、最後の戦い後、重要な登場人物のほぼ全員の伏線を全て回収して、途中で読み手であるこちらが忘れかけていたことも掘り下げてくれて、読んでいる途中で「ほぉ」と唸ってしまう。
鬼の定義、時間の定義、歴史の定義、修験の神髄等々、道真のセリフが読み手を諭すように響く。あぁ、道真さん、なんかカッコいい。ってなります。
SF齧ろっかな、っていう作者志望の方は、いいお手本になると思うので、ぜひ、ぜひ、お読み下さい。
知識ってとっても大切ってことが身に染みる本です。
こちらもどぞぉ。
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